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2020/07/01

もの創りコラボ 便り vol.35

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■        もの創りコラボ 便り 2020年 7月 1日 号        ■
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━《 今号の内容 》━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 気になる記事
2. CAEの活用を考える
3. ゴムの専門家コラム
4. 3D・水野操のコラム
5. CAEとデータサイエンス
6. 技術セミナー
7. 材料試験サービス ⇒初回お試し30%OFF
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1. 気になる記事
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● 3Dプリンタを活用した設計者の“働き方改革”

MONOistに多くのコラムを執筆されている小原氏の記事です。
現在、多くの企業で3Dプリンタが導入されていると思いますが、設計
現場で3Dプリンタを活用する方法について分かり易く説明しています。

https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2006/26/news010.html

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● 「基礎研究はムダを覚悟で進めよ」、日立元社長・庄山悦彦氏が
残したメッセージ

日立製作所元社長の庄山悦彦氏の過去のインタビュー記事です。
企業の研究所が少なくなる中、基礎研究を継続する重要性について
説かれています。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00134/061000220/

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2. CAEの活用を考える
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■ CAEで成果を出すポイント

CAEツールを使って妥当性のある解析結果を出せるようになると、
社内の設計部門などから様々な解析依頼を受けるようになります。

通常、依頼の順番と共に解析の内容(難易度、規模)を確認し、解析
作業を進めることになると思います。

ここで、実際に解析作業を行う前に考えてほしいことがあります。

それは、せっかく時間をかけて出したアウトプット(解析結果)は、
はたして会社(上司)に評価されているのかどうか、です。

解析対象やタイミング、また成果物のスピードによって評価が異なり
ますので、できるだけ高い評価を得られる解析案件を優先することを
お勧めします。

下記の2軸マトリックスを見ながら説明します。

解析案件は、解析難易度と対策重要度の2軸をもとに4つに分類され、
さらに社内評価の高低を基準にそれぞれ優先度①、優先度②×2、
対象外へと分類されます。

真っ先に取り組むべき解析は、対策重要度が高く、且つ解析難易度が
低い優先度①となります。

次は2つある優先度②ですが、選択の判断基準としては、共通テーマ
があるかどうか、また効果の大小によって判断することになります。

決して対象外の解析案件を行ってはいけません。

(解析難易度)

対象外 l 優先度②
←ーーーーーlーーーーー→(対策重要度)
優先度② l 優先度①

いかがでしたでしょうか。

CAEで成果を出すためには、解析対象を4つに分類して優先度を決める
ことが重要です。

★ CAE活用支援 ★ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
CAEを活用するための支援サービス
https://monocollab.jp/service/service_consult/
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3. ゴムの専門家コラム
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■ CAEに携わるということ ~先人の役割~

私の仕事は問題解決能力が非常に要求されます。
その際に、経験を用いる場合もありますが8割方は経験のないものです。

その時は、携帯などを落した時など考えて頂くと分かり易いです。
いつまで持っていたか、いつ無くなったか気づいたかなどなど、過去を
なぞってみることですが、まったく問題解決も同じです。

順番に辿っていっておかしなところをよーく考える。
ただそれだけです。

その時間、場合によっては睡眠中にも思い当たることがあります。
ノーベル賞を受賞された湯川先生がやられていたように枕元にノート
(メモ帳)を置くだけで・・・。

◆ 技術ワンポイントテクニック ◆ ーーーーーーーーーーーーーーーー

ゴムの粘弾性特性を定義するためには、高価な試験機を使って1週間
程度測定し、そのデータ整理(回帰)で1週間必要とのこと。
私は非線形CAE協会様のデータを応用し、2時間程度で精度の良い
粘弾性特性を定義できる方法を見つけました。
残念ながら、論文が書けるような裏付けがないので実証あるのみです。
10種類程度の製品に適用して、5%以内の精度で粘弾性解析が行えます。

★ ゴムの専門家 寺子屋 ★ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
https://terakoya2018.com/
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4. 3D・水野操のコラム
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■ 連成解析について

最近は、どの解析ソフトベンダーのソフトであっても以前よりも連成
解析がやりやすくなってきたのは確かだと思います。

熱と構造の連成は昔からありますが、熱流体ソフトと構造解析ソフト
の連携とか流体と機構なんていうのも解析ソフトのオファリングの中
に普通に入ってきています。

ただ、ソフトが用意されていることと実際に結果を出せるのはまた別
問題ですね。

筆者もつい最近、あるお客様向けの流体と構造の連成をしてみました。
基本的に解析ソフトベンダーの例題で用意されているのは「筋の良い」
問題ですね。

でも、実際の問題、それも中々つらいというか強烈な非線形性があって、
接触処理も何気につらい構造解析と流体の連成の場合、難しいフェーズ
に入ってくるともう一つのソフトがアイドリング状態にある時間が長く、
場合によってはタイムアウトしてしまうこともあります。

構造だけでも収束に苦労するとか、CFDだけでも何気につらいという
問題の場合、あらかじめ個別に問題を洗い出しておかないと連成解析
はかなりつらいですね。

★ 筆者の最新連載 ★ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初心者のための流体解析入門
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/series/12723/
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5. CAEとデータサイエンス
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前回は、「逆問題」の性質を持つ設計問題に対して、実験アプローチ
で大量のCAEパラメータスタディ解析結果から設計解を求めるという
話をしました。

設計問題を解くプロセスを振り返って考えましょう。
設計対象の性能要求を決め、設計問題のスタートラインはできます。

次は、理屈もしくは経験に基づいて性能に寄与するパラメータ群を
洗い出す、各パラメータの水準を決め、パラメータ水準の組み合せ
形式で大量なパラメータスタディ解析をCAEソルバーにて実行します。

解析結果をまとめると、設計パラメータのインプット値と性能のアウト
プット値を含めた大きな表ができます。

CAEパラメータスタディの結果データの表データを設計問題に簡単に
適用できます。もっとも単純な考え方で、表データのフィルタリング
を行い、要求を満足できるケースに絞ることで設計解は見つかると
思います。

また、データサイエンスの手法を用いて、表データを精度良く近似
モデル化することで、CAE解析を代替できる「サロゲートモデル」を
作ることができます。

本来は数時間、数日がかかるCAE解析をサロゲートモデルで瞬時に
結果予測できたら、設計プロセスの短縮に大きく貢献できるはずです。

次回は、データサイエンス手法の課題についてお話ししたいと思います。

★ セミナー情報 ★ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
○ 事例から学ぶクラウドCAE活用方法③「設計のロバスト化」
https://monocollab.jp/news/seminar/seminar-cloudcae-20200702/

○ 事例から学ぶクラウドCAE活用方法④「サロゲートモデルによる
3DCAEと1DCAEの連携」
https://monocollab.jp/news/seminar/seminar-cloudcae-20200707/
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6. 技術セミナー
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無料のWebセミナーを開催しています。
自宅や会社の自席でストレスなく受講いただけます。

● 事例から学ぶクラウドCAE活用方法③「設計のロバスト化」
https://monocollab.jp/news/seminar/seminar-cloudcae-20200702/

● 事例から学ぶクラウドCAE活用方法④「サロゲートモデルによる
3DCAEと1DCAEの連携」
https://monocollab.jp/news/seminar/seminar-cloudcae-20200707/

● クラウドCAEとAIを活用した高速データドリブン設計の提案
https://monocollab.jp/news/seminar/seminar-cloudcae-20200709/

● ゴムの二軸試験デモとひずみエネルギー密度関数の定義方法
https://monocollab.jp/news/seminar/seminar-rubber1-202006-08/

● CAEを活用し成果を出す仕組み|解析主導設計プロセスの運用
https://monocollab.jp/news/seminar/seminar-cae-202006-08/

●【New】3Dデータの共有とドキュメント化への3D PDFの活用方法
https://monocollab.jp/news/seminar/seminar-pdf3d/

▼ イベント・セミナー情報はこちら ▼ ーーーーーーーーーーーーーー
https://monocollab.jp/inform/inform_sem/
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7. 材料試験サービス ⇒初回お試し30%OFF
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材料試験機を導入し測定サービスを始めました。

そこで、初回お試しキャンペーンとしまして、初めて材料試験を
ご利用されたお客様へ通常価格の30%OFFにてご提供します。

キャンペーン期間は9月末までとなっていますので、是非この機会
にご検討ください。

■静的引張試験
・試験装置:単軸、二軸(一軸拘束)
・対象材料:ゴム、樹脂、エラストマー、フォーム材
・試験項目:弾性率、ポアソン比、荷重-変位、応力-ひずみ、
・材料定数:Mooney3次、Ogden3次

■価格
・単軸引張試験: 25,000円~ ⇒17,500円~
・二軸引張試験: 98,000円~ ⇒68,600円~

★ 材料試験サービス ★ ーーーーーーーーーーーーーー
https://monocollab.jp/service/service_mattest/
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ーー《 編 集 後 記 》ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最近、テレワークで感じていた通信速度(が遅い)の解消のために、
フレッツ光から某光コラボレーションへ乗り換えました。

実は以前から気になっていたのですが、他社への乗り換えとなると変更
手続きや設定をするのが億劫でついつい先延ばしになっていました。。
実に10年ぶりの乗り換えです。

気になる結果ですが、、、
なんと以前に比べて5倍以上速くなりました!

これで、テレビ会議や大容量の資料ダウンロードなどが快適に行える
ようになりました。
インフラが改善されましたので、あとは仕事の効率化ですね。。

【Facebook】https://www.facebook.com/monocollab/

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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info-apply@monocollab.jp
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