2021/08/12
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■ もの創りコラボ 便り 2021年 8月 11日 号 ■
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━《 今号の内容 》━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 気になる記事
2. イベント・セミナー
3. CAEの活用を考える
4. ゴムの専門家コラム
5. 3D・水野操のコラム
6. 材料試験サービスのご案内
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1. 気になる記事
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今回も「ものづくり」に関連する記事 3本を紹介します。
▽ 【総まとめ】設計業務のデジタル変革を助ける3Dプリンタ&3D
スキャナー活用術
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2106/10/news002.html
▽ 1から6まで目の出る確率は均等なのか?
https://xtech.nikkei.com/dm/atcl/column/15/051900112/00033/
▽ タテとヨコのデジタル化によるコマツの設計プロセス改革と
シミュレーション活用
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2106/23/news040.html
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2. イベント・セミナー
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オンラインを中心としたイベントやセミナー情報です。
◆ イベント情報(9月)
https://monocollab.jp/service/inform/inform_sem/
◇ Japan Robot Week in Aichi
◇ くいんと交流会2021
◇ 関西CAE懇話会「実験とCAE:ラーメンとトラス」
◇ フォームネクストフォーラム 東京 2021
◇ スマートエネルギーWeek 秋
◇ 名古屋プラスチック工業展2021
● セミナー情報
〇 CAEを活用し成果を出す仕組み|解析主導設計プロセスの運用
https://monocollab.jp/news/seminar/seminar-caesup/
〇 ゴムの解析精度を高める、二軸試験から物性同定までを実演解説
https://monocollab.jp/news/seminar/seminar-rubber/
〇 正しいゴムの粘弾性材料定義と耐久性予測の技術構築
https://monocollab.jp/news/seminar/rubber-viscoelast/
〇 3Dデータの共有と設計開発業務の効率アップを実現する3D PDFの
作成と活用方法
https://monocollab.jp/news/seminar/seminar-pdf3d/
〇 FEM解析の基礎からゴムの大変形解析まで実践的なノウハウを学ぶ
https://monocollab.jp/news/seminar/rubber-fem/
〇 FEMの基礎からゴム解析の実用化、さらにCAEを効率的に運用する
ための自動化技術
https://monocollab.jp/news/seminar/rubber-automation/
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3. CAEの活用を考える
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■ CAE活用に関するアンケート調査
前回に続き、過去の国内で実施したCAEの活用に関するアンケート
についてご紹介したいと思います。
下記3つの質問に対する回答結果です。
Q1. 現在、CAEを活用できていますか?
はい 32%
いいえ 12%
どちらでもない 56%
Q2. CAEに期待する効果は何ですか?
1. 開発期間短縮
2. 品質、信頼性向上
3. コスト削減
Q3. CAEを利用する上で課題は何ですか?
1. 精度検証
2. 社内教育
3. 材料物性取得
アンケート結果から下記のことが分かりました。
・CAEを活用できている企業は全体の1/3
・CAEの利用目的は、QCD(品質、コスト、納期)の改善が上位
・CAEの運用課題は、精度検証がトップで社内教育と物性値が続く
いかがでしたでしょうか。
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【 CAEの活用と効果 】
https://monocollab.jp/topicscat/cae_support/
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4. ゴムの専門家コラム
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■ CAEに携わるということ ~先人の役割~
シミュレーションを難しく考えると、どうしても経験がないので
部下の指導ができないと勘違いする管理者が増えます。
これだけ多様化した世の中で、経験を持っている人は何パーセント
になるのでしょうか。
すべての技術において、初心者は50%以上占めているのではないで
しょうか。
すると専門家は10%以内、他の技術経験の寄せ集めで次の技術を
構築していく。
では、CAE初心者ではCAEを指導できないのか、そんなことはあり
ません。
担当者が解析結果を明確に説明できないならほとんど間違い、明確
に説明できれば正しい結果とみても間違いないようですし、積み上
げの技術ですので一緒に学んでいけば良いと私は考えます。
◆ 技術ワンポイントテクニック ◆ ーーーーーーーーーーーーーーーー
ポアソン比について以前にも触れましたが、ゴムのポアソン比を0.3
前後と定義していることがありますが、これは2次元の式から導いた
誤った値と考えます。
3次元の式、もしくは正確な測定を芝浦工大の方が論文にてまとめて
います。
その中で、最低の値は0.4997であったと記憶しています。
ゴムは0.49以下に簡単にはなりません。
論文も最近は3割以上間違っていると東北大の先生が嘆いていたのを
思い出しますが、特に解析の材料定義はJISの方法は当てはまらない
ことに注意すべきです。
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【 ゴムの専門家 寺子屋 】 https://terakoya2018.com/
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5. 3D・水野操のコラム
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■ 簡単なモデルの効用とプリポスト
このコラムでも何回か触れたかもしれませんが、CAEを使い慣れて
いない時には、とかく3D CADで作ったジオメトリをそのまま使う
という状況を散見します。
そもそも、そのようなデータは大規模になりがちでむやみに計算
コストがかかる原因になります。
さらに、作り込んである3Dデータは設計フェーズでもかなり進ん
だ状況ではないかと思います。
その状況でシミュレーションを行い、仮に大きな問題が見つかった
とか、もっとベターなやり方がわかったといっても、その結果を
設計に反映できないかもしれません。
つまり、設計のもっと早い構想設計の段階でシミュレーションを
行ったほうが良いということです。
設計の早い段階では、そもそもシンプルな形状しか存在していない
ことも多いと思います。
実はそのような場合、はじめからCAEのプリポストで解析モデルを
作ってしまうほうが早いと思います。
ものにもよりますが、出来上がったらかなり複雑なはずの構造物も
簡単に梁とシェルでサクっと作ったほうが計算も早いですし、たく
さんのバリエーションを検討できます。
考えてみれば、一昔前はみんなそうやっていたようにも思うのです
が、3D CADによるジオメトリありきの今だからこそ、そのような
やり方を見直してもよいのではないでしょうか。
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【 3Dデータを活用した製品開発支援 】 https://mfabrica.com/
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6. 材料試験サービスのご案内
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CAE解析を行う上で、下記のようなお悩みはありませんか?
◆ どの物性値を使ったらよいのか分からない?
◆ 実験と解析結果が合わない?
実験と解析結果が合わない理由は大きく2つあります。
◆ 適正な材料物性値を使っていない
◆ 適切な解析条件が設定されていない
特に、適正なゴムの物性値を取得するためには、単軸引張試験だけ
でなく二軸引張試験を行う必要があります。
そこで、当社で製作した二軸試験機で材料試験を行い、試験データ
からCAE解析に必要な材料物性(Mooney、Ogden等)を算出して
提供しています。
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【 材料試験サービス 】
https://monocollab.jp/service/service_mattest/
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==《 編 集 後 記 》=======================
自炊される方が増えたこともあり、様々な調理家電や調理器具が販売
されていますね。
先日、パスタ料理の時短のために、前から気になっていた電子レンジ
パスタ調理器(といっても単なるプラスチック容器ですが)を購入し
ました。
早速試したところ、1回目は上手く茹で上がらなったものの、気を取り
直して2回目に少し工夫したところ及第点の茹で上がりとなりました。
自己流ですが、これで何とか美味しいパスタが作れそうです。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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