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2022/04/05

もの創りコラボ 便り vol.66

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■        もの創りコラボ 便り 2022年 3月 30日 号       ■
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━《 今号の内容 》━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 気になる記事
2. イベント・セミナー
3. CAEの活用を考える
4. ゴムの専門家コラム
5. 3D・水野操のコラム
6. ゴム材料データの提供
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1. 気になる記事
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「ものづくり」に関連する記事 2本とメカ設計辞典を紹介します。

▽ ヤマ発が語る、バイク開発に不可欠な「ほこり入り解析」の新手法とその妥当性
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2007/17/news032.html

▽ ジェネレーティブデザイン活用で、水上太陽光発電フロートの短期設計を実現
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2112/14/news031.html

▽ メカ設計用語辞典
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/series/15063/

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2. イベント・セミナー
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展示会などのイベントやオンラインを中心としたセミナーの情報です。

● イベント/展示会
https://monocollab.jp/service/inform/inform_sem/

● 設計支援セミナー
CAEを活用し成果を出す仕組みと解析主導設計プロセスのススメ
https://monocollab.jp/news/seminar/seminar-caesup/

【ライセンス制限なし】WebブラウザCAEを活用した解析効率化とコスト削減の提案
https://monocollab.jp/news/seminar/webfalcon/

3Dデータの共有と設計開発業務の効率アップを実現する3D PDFの作成と活用方法
https://monocollab.jp/news/seminar/seminar-pdf3d/

● ゴム関連セミナー
ゴムの解析精度を向上させる二軸引張試験と材料データの活用方法
https://monocollab.jp/news/seminar/seminar-rubber/

防振ゴム設計の基礎講座
https://monocollab.jp/news/seminar/anti-vibration-rubber1/

はじめてのゴム解析|ゴム解析に必要な知識と押さえるべきポイント
https://monocollab.jp/news/seminar/rubber-basic01/

ゴムの二軸引張試験からひずみエネルギー密度関数の導き方【実習】
https://monocollab.jp/news/seminar/seminar-rubtest/

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3. CAEの活用を考える
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■ CAEの活用と運用の進め方

前回は、自社の「あるべき姿」を定義し、好循環ループを回すこと
の重要性について話をしました。

この好循環ループについて少し掘り下げてお話ししたと思います。

好循環ループとは、下記5つの項目を意識しながら活動と改善を繰り
返し、業務の効率化と成果を出す取り組みです。

会社の理解  :費用対効果の確認、予算承認

組織体制   :推進部門、主担当、利用者

インフラ整備 :ソフト、ハード、情報共有ツール

運用     :利用ルール、教育、情報共有方法

効果検証   :測定項目、データ収集、算出方法

好循環ループを回すことで社内関係者の理解と協力が得られるため、
よりスムーズにCAEを運用することが可能となります。

ちなみに、CAEを活用できている企業は、好循環ループを上手く回
しながら着実に成果を出してます。

好循環ループを意識したCAEの運用を目指してはいかがでしょうか。

次回は、着実にCAEの成果を出すポイントについてお話しします。

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【 CAEの活用 】 https://monocollab.jp/topicscat/cae_support/
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4. ゴムの専門家コラム
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■ CAEに携わるということ ~先人の役割~

最近、非常に増えたと思うものが責任逃れかと感じています。
JISにおけるせん断弾性率測定時のサンプル形状が明確に書かれてい
ない。

また、硬度測定も過去のデータが使えないくらい改定されています。
瞬間測定から10秒?後の硬度、もともと硬度と剛性の関係はありま
せん。

それを意識しての回答なのか不明ですが、JISの改定にしても改定委
員にしても一貫性がなく、また、形状定義を無くしたのは形状依存
性をユーザー任せにすることです。

解析ソフトの改善も、いろいろなところにこれまでのデータが使え
ないような改定がされていることに注意が必要です。

◆ 技術ワンポイントテクニック ◆ ーーーーーーーーーーーーーーーー

硬度と剛性に関係がないと書きましたが、65Hsの硬度のゴムも剛性
としては他の40Hs相当のゴムと同じものがあります。

ドアカップリングに使われる、車の窓の開け閉めに使われるゴムです。
そのため、単純な伸張試験によって剛性を明確に定義しなければなり
ません。

ただし、へたりを考慮しないと正確な剛性を定義できないことは覚え
ておく必要があります。

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【 ゴムの専門家 寺子屋 】 https://terakoya2018.com/
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5. 3D・水野操のコラム
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■ オンプレミスかクラウドか

もはや、ネットにつながらないで仕事をしないほうが珍しい時代に
なっていると思いますが、3DCADやCAEの分野ではまだまだ、ソフト
もデータもローカルで管理というのが一般的ではないでしょうか?

ただ、 3DCADのような操作に対して素早いレスポンスが要求される
ようなアプリケーションでも、 Fusion360のようにデータ管理はクラ
ウドでというものや、Onshapeのようにフルにブラウザ上で問題なく
操作ができるようなものが普及してきています。

CAEはどうでしょうか?

前述の Fusion360が持つシミュレーションの環境もローカルかクラウ
ドかを選べますが、非線形などの計算はクラウドのみになっています。

さて、クラウドの良いところはなにかといえば、ローカルマシンに
ハイスペックなものが必要ないということが、CAEにとっては一番で
しょう。

特に設計環境で積極的に使っていこうという場合に重要です。
もう一つは、同時に複数のケースをいくつでも計算ができるので、時
間の節約にもつながります。

デメリットは、もし従量課金であると、場合によってはコストが天井
知らずになってしまうことですね。ただ、最近は定額プランなどが用
意されている場合も増えているので、状況は改善しつつありますね。

元々CAEでは外部のパイスペックな環境を借りて計算をすることは珍
しいものではなかったと思いますが、それがもっと当たり前になって
きているという時代の流れなのでしょうか?

皆さんは、クラウドの環境についてはどんな印象をお持ちでしょうか?

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【 3Dデータを活用した製品開発支援 】 https://mfabrica.com/
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6. ゴム材料データの提供
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ゴムのCAE解析に必要な超弾性材料モデル(Mooney-Rivlin、Ogden)
の材料データを提供しています。

ゴム専用の二軸引張試験から算出した超弾性材料モデルの材料データ
を使うことで、大変形解析の精度向上に繋がります。

□ 対象ゴム(硬度)
天然ゴム        (35~80Hs)
スチレンゴム      (35~80Hs)
ニトリルゴム      (35~80Hs)
クロロプレンゴム    (48~75Hs)
エチレン・プロピレンゴム(50~80Hs)
フッ素ゴム       (55~80Hs)
シリコンゴム      (35~60Hs)

□ 提供データ
Mooney-Rivlin, Ogdenの材料定数

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■ 詳細はこちら
https://monocollab.jp/service/service_rubmat/
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==《 編 集 後 記 》=======================

自宅から最寄り駅に向かう途中に桜並木があるのですが、この時期
はどうしても桜を見入ってしまうので、最寄り駅に着くまでの時間
が普段より多くなってしまいます。

さらに満開が近づくと更に時間がかかってしまうので、いつもより
早めに自宅を出るのが恒例となっています。

桜が散るまでの期間限定ですが、桜を眺めながらゆっくりと桜並木を
散策して楽しみたいと思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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