2019/12/27
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■ もの創りコラボ 便り 2019年 12月 25日号 ■
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━《 今号の内容 》━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 気になる記事
2. CAEの活用を考える
3. ゴムの専門家コラム
4. 3D・水野操のコラム
5. 技術セミナー
6. お役立ち情報
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1. 気になる記事
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● CASE時代に向けて開発スピード10倍を目指すデンソー、
試作/図面レスへの挑戦
開発スピードを10倍早くするための施策として、3D CAD(データ)
を活用した「試作レス」と「図面レス」に取り組まれています。
作らない検証の実現を目指し、設計の初期段階からCAEとVR(仮想
現実)を活用し、工学性能を作り込むことにより極力試作を行わない
プロセスの実現を目指しています。
設計検証の時間が従来プロセスより75%削減し、モノづくりスピード
が42%向上したことは素晴らしい成果だと思います。
引き続き「開発スピード10倍」の目標達成に向けた取組みに期待して
います。
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1911/21/news022.html
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2. CAEの活用を考える
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■ 解析主導設計プロセスのススメ
前回、フロントローディングにおいてCAEを活用することの有効性
について話をしました。
では、なぜCAEの活用が有効なのでしょうか?
設計プロセスを短縮するためには、如何に手戻りを減らすための対策
を考えなければなりません。
金型と試験を1回で通すことが理想ですが、実際に1回で通すことは
難しいため、できるだけ少ない回数にする努力が必要となります。
そのためには、手戻りを助長する要因をできるだけ洗い出し、事前に
机上で検証することが重要となります。
近年、3次元CADの導入と共に3Dデータの活用が謡われていますが、
実際に3Dデータを活用できている企業は多くないと感じています。
3Dデータ活用の一つとしてCAE(仮想の性能評価)があります。
構想設計で何度もDR(デザインレビュー)を実施するためには
短時間で性能評価ができるCAEの利用が効果的です。
これらのことから、解析主導設計プロセスの導入をお勧めします。
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3. ゴムの専門家コラム
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■ CAEに携わるということ ~先人の役割~
最近、大学でのゴムの研究者が少ないというコラムを書きました。
最近、ベテランの先生と話をする機会が多く、論文でのポアソン比に
ついてもお聞きしました。
縦変化と横変化を2次元で評価していることを危惧していました。
同時に、論文の内容判断できる先生がいなくなりつつあり、間違った
論文も多くなったとのこと。
正しい情報を出来るだけ無料で、信頼性あるデータとして発信したい
・・・(続く)
★ 技術ワンポイントテクニック ★ ーーーーーーーーーーーーーーーー
体積弾性率とポアソン比を説明しました。
縦と横の変化から2次元での計算方法では、大変形時にポアソン比が
0.3以下になりますが、明らかに間違いです。
先人の論文では、0.47を下回る値はありません。
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4. 3D・水野操のコラム
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■ ユーザーインターフェイスの話
ユーザーサイドがどうこうできる話ではありませんが、いつも思う
のが解析ソフトのユーザーインターフェイスはもう少し使いやすく
設計できないのかな・・・と思います。
先日、Twitter界隈でこの話題が出た時に、いちいち同意してしまった
ので、そのツイートに私も思わずコメントを付けてしまいました。
3D CADと一緒に動く解析ソフトの場合、確かに細かな機能面では、
解析専門のソフトに劣るものの、使いやすさは明らかに優れていると
思います。
私の場合、一時CAEからは離れて、3D CADや3D CGなどを業務で
触ってきましたが、その後にCAEソフトを使い出すとやはりUIの
こなれ具合にかなり差があるような気がして仕方がありません。
初心者であろうと経験者であろうと、使いやすいUIで困る人はいません。
実際設計者CAE系のソフトは、単純な解析をするだけなら、経験者の
場合、マニュアルもヘルプも必要なくできてしまうでしょう。
もちろん、専門のCAEソフトには、それなりの難しさがあることは
承知していますが、もう少しUXにも気を配ってもらえないかな・・・
というのが、ユーザーの立場としては率直な感想です。
★ 筆者の最新連載 ★ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初心者のための流体解析入門
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/series/12723/
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5. 技術セミナー
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〇《無料》CAEを活用し成果を出す仕組み作り
https://monocollab.jp/news/seminar/cae-seminar-202001/
〇 SPH粒子法「初心者向け粒子法流体解析入門」
https://monocollab.jp/news/seminar/sphflow-seminar-202002/
〇 SPH粒子法「初心者向け粒子法固体解析入門」
https://monocollab.jp/news/seminar/sphsolid-seminar-202002/
〇 ゴム解析の応用講座 「粘弾性特性と耐久性予測方法」
https://monocollab.jp/news/seminar/rubber-seminar-202002/
〇 有限要素法を用いた複合材料の衝撃/落下解析の基礎講座
https://monocollab.jp/news/seminar/composite-seminar-202003/
▼ セミナー情報はこちら ▼ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
https://monocollab.jp/service/service_seminar/
※ CAD/CAE関連の無料セミナー
https://monocollab.jp/inform/inform_sem/
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6. お役立ち情報
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ものづくりに役立つ各種情報を掲載しています。
・公設試
・CAE受託解析業者
・材料試験業者
・材料データベース
・CAD/CAE 無料セミナー
★ 詳しくはこちら ★ ーーーーーーーーーーーーーーー
https://monocollab.jp/inform/
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ーー《 編 集 後 記 》ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今年最後のメルマガとなりました。
今年1年間、拝読いただきありがとうございます。
来年は今年以上に有益な情報を提供できるよう頑張ります。
引き続き拝読いただけますようお願いいたします。
迎える年、読者皆様のさらなるご繁栄とご発展を祈りつつ、
本年最後のご挨拶とさせていただきます。
それでは、良いお年をお過ごしください。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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Category: メールマガジン